R.E.M.解散

哀しい、辛い……R.E.M.が解散してしまった。
三十を超えるとバンドの一つや二つ解散したとろでがっくりくるということは余りないのだが、これはさすがにこたえた。
「現役のバンドで一番思い入れが深いのは?」なんて質問をされたら(されたことないけど)即座にR.E.M.と答えていたのだが、もう「現役」ではなくなってしまった……

ではこれが青天の霹靂だったのかというとそうではなく、ある程度の覚悟というものはあった(とはいうものの、やはり現実にこの日を迎えるとショックだったのだが)。
もう何年にも渡って解散危機が報道されていたし、メンバーもその危機があったことを認めてもいた。

バンドにとってターニング・ポイントとなったのがビル・ベリーの脱退だっただろう。
ビルは人間的にも音楽的にもバンドにとって潤滑油的役割を果たしてくれていたのだと思う。
ビル脱退後は、バンドがいささか気詰まりになっていたのは否定できない。
『アップ』ではピーターがすっかり浮いているように感じられたし、このころからバンドに対するフラストレーションを言及するようになっていたと思う。
「足が三本になっても犬は犬」とは言ってもやはりいろいろひずみがあったのだろう。。

最新作の『コラプス・イントゥ・ナウ』や前作の『アクセラレイト』はストレートなギター・サウンドへの回帰が見られるが、逆に考えるとこうして「ムチ」を入れないことにはバンドとしての体裁を保てなくなっていたのかもしれない。

強固なバンドから緩やかなユニットにでも軟着陸して、各自好きなことをしながら気が向いたらたまにライヴなんかをやってくれるような感じになると予想……というか希望を持っていたのだが、ここらでけじめをつけようということなのかもしれない。

僕がナマでR.E.M.を見たのは一度だけ、2005年の武道館だった。
R.E.M.はなかなか日本に来てくれないもので、まさに待望だったのだが、これが最後になるとは……なんてまだ思いたくないけど。

どこかで読んだルー・リードの『ライヴ・イン・イタリー』についての文章だったと思うが、当時ルー・リードの日本公演がなかなか実現しない理由としてギャラの問題があったという。
日本ではヴェルヴェッツのイメージから「カルト」扱いなのだが、欧米ではスタジアムなんかでガンガンやっていたのだ(ちなみにアルバムのジャッケト写真は満杯のスタジアム)。

こういうふうに外国と日本とでかなり温度差があるというケースはままあるが、R.E.M.もその一つだったといっていいだろう。
客側からしてみれば東京ドームなんぞライヴを見るようなところではないし、ひたすら巨大モニターを見続けるというのも虚しいものがあるので武道館くらいの方がいいのだが、呼ぶ側からすればこういうのはやっかいなものだったのだろう。
いつかフジあたりに来てくれるのではと期待してもいたのだが……
これを期にというのも哀しいけれど、日本でももっとみんな聴いてほしいなぁ。

そういえば武道館ではピーターと客がごにょごにょやってて何かいなと思ったのだけれど、後で聞いたところでは日本語で「飛べ、ピーター!」とう声援を「Bye、Peter!」と勘違いして「そういうことなら帰っちゃうよ」とかいうことだったらしい。
大分身体は重くなっちゃったけど、まだまだ飛んでほしいよ。

これ2005年くらいだよね。
僕がリアルタイムで聴き始めたのは『モンスター』からなのです。




ルー・リードで思い出したけど、少し前にTBSラジオのDigという番組を聞いていたら「ワイルド・サイドを歩け」がかかっていたのだけれど、帰国子女の竹内香苗アナもコロンビア出てる神保哲生さんも曲は知ってるけど歌詞の内容は知らんようだった。まぁみんなが内容知ってたらヒットしなかっただろうけど。

マイケル・スタイプのヴォーカルはある時期までアメリカ人でも何言ってるか聴き取れないと言われていたのは有名な話だが、あまり大きな声では言えないが実はそのころのR.E.M.が一番好きだったりして。やっぱり『マーマー』とかいうと怒られちゃうかな。もちろんどれも好きなのですけどね。

デビュー・アルバム『マーマー』の一曲目「レディオ・フリー・ヨーロッパ」。あぁ、みんな若い!



ちょっと前にこんなの書いてたなぁ。ソニック・ユースについて書いてたらいつの間にかR.E.M.のことになってしまったんだっけかな。

とにかく、月並みではありますが、マイケル、マイク、ピーター、そしてビル、ほんとにありがとう!





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佐藤太郎(仮)

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