宮下公園

24日、渋谷区の宮下公園で行政代執行がおこなわれた。
(代執行って字を見ないと大執行って思っちゃう)

この問題について全く不勉強だった。
とりあえず23日のTBSラジオ「Dig」の
ポッドキャストを聴いてほしい(長いんだけど)。ここ

あとこの問題とは関係ないけどついでに
火曜の神保さんの前田検事逮捕問題についてもぜひ。ここ

僕はずっとこれは「ホームレスばば抜き」の一例なんだと思っていた。
「ホームレスばば抜き」とは僕が勝手に言ってる言葉。
自分たちの視界や生活空間からホームレスの人たちを追い出すために
公園や駅周辺施設などの「改修」を行い、
ホームレスの人たちを物理的に居にくくする環境設計を行う。
ホームレスの人たちはそんなことをしたところで消えていなくなる
わけでは当然ないので、また新たなトラブルが別の場所で起こる。

「Dig」には推進派の区議会議員が電話で出演したが
「割れ窓理論」なんぞを持ち出して
速攻で荻上チキさんに否定されるという場面もあった。
「割れ窓理論」への批判などは
(ジョック・ヤングの『排除型社会』などを参照)

ここだけを切り取るとやっぱり「ばば抜き」なんじゃ、
と思うかもしれないが、この問題はそれだけではなかった。

宮下公園のネーミングライツを
ナイキに売る、というのがもう一つの問題かというと少し違う
(僕はそのように思ってきたのだけど)。

新公園は単に名前が変わるだけでなく、公園の運営にガッツリと
ナイキが絡むことになってしまうのだ。
つまりこれはネーミングライツの問題ではなく
「公園民営化問題」なのである。
しかもナイキは経営にあたってはノーリスクで
渋谷区はハイリスクのよう。
だいたい10年契約らしいがナイキが撤退したらどうすんのかね?

もちろん「公園民営化」だけでも議論が分かれるところだろう。
これをさらにやっかいにさせているのが
ナイキと渋谷区との不透明な関係だ。

普通このような「民活」が行われる場合、
複数の団体でコンペティションを開いて
区民も参加して幅広く公園のあり方などを議論するのが筋であろう。

しかし今回は始めからナイキありきの話であり、
いったいどういう手順でこの計画が進行してきたのかが
よくわからない。

さらにナイキの計画もかなり滅茶苦茶で
「スケートボート場」や「クライミングウォール」など
公共の公園というより一部の、というか
ナイキのニーズ丸出しという感じである。
渋谷区はそんなにスケボーが盛んなのか?

先ほどの区議は反対派と話し合おうにも
「ナイキからいくらもらったんだ」などと
つるし上げにあうばかりで話し合いができない、
などと言っていたが、これじゃ疑われても仕方ないだろうに。

要はホームレスを追い出したい渋谷区と一部区議と
新たな事業の宣伝に使いたいナイキとの思惑とが
一致したということなんだろうけど。
こんなことがまかり通ってしまってうのは
本当にどうかしているわな。

と、ここまで書いてきて一番よくわからないのは
ナイキの姿勢。
どーせ日本人なんてこんな問題すぐ忘れて
不買運動なんかも起こりっこない、ってことなのかね。

別に僕はナイキになんてもともと何の幻想も抱いてないけど
企業イメージには百害あって一利なしと思うんだけど。

反対派の作ったFAQはこちら





プロフィール

佐藤太郎(仮)

Author:佐藤太郎(仮)
shopliftersunionあっとhotmail.co.jp

最新記事
月別アーカイブ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR