止められないもの

先日TBSラジオの「トップ5」という番組を聞いていたら(大仏ナタリー嬢とはTBSにはすごいのが控えていたものである、って聞いてない人には意味不明すぎるが)野宮真貴がゲストに出ていた。僕は特にファンということもないものでなんとなく聞き流していたのだが、年齢の話が出てぎょっとしてしまった。もうそんなお歳なのね……

ピチカート・ファイヴは特に意識して聴いたことがなかったのだが、考えてみればこの頃からすでに20年近くが立とうとしているわけだから、そんな歳になっていても不思議ではないわけだ。



二十歳だった人が四十歳になるより、四十歳だった人が六十歳になるより、三十歳だった人が五十歳になるほうが「うわぁ、この人もうこんな歳か」という気がしてしまうのは僕が今三十過ぎなせいだろうけど。最近髭が白髪だらけになってきたことなど悪い冗談としか思えない。

ユーチューブで90年代半ばくらいの邦楽の動画を見ると、コメ欄に「このころはやっぱバブルで云々」と書かれていることがある。
よくある間違いとして「ジュリアナ東京」を「バブル文化の象徴」とするものがあるが、実際にはジュリアナが人気を博したのはバブル崩壊後である。ジュリアナったら「トゥナイト」だが(なのか?)、バブル絶頂期に僕は小学生だったのでさすがに「トゥナイト」は見ていなかった。したがって「トゥナイト」で見た記憶があるということはバブル崩壊後の現象だったのである、という皮膚感覚が一般的なものかは知らないが。「トゥナイト」といえば、あの頃は親に「早く寝ろ」と念を送っていたものだが、こういう感覚も今の若い子は持ち合わせていないのかもしれない。
だいたい90年前後に生まれた人にとっては、89年だろうが94年だろうがたいした違いはないという感じなのだろう。特に経済などを考えると、「不景気」だとか抜かしやがっても90年代前半のなんと牧歌的なことよ!

香山リカの『ポケットは80年代がいっぱい』などでしばし語られるのは、80年代前半と後半では文化の有り様がまるで違っていたということだ。80年代前半はほんとうにわくわくするようなものだったのに80年代後半になると単に醜悪なものになっていく、なんてことを言われても78年生まれの僕にとっては「結局80年代は80年代でしょ」みたいな感じなのであるが、今二十歳前後の人にとっては90年代半ばくらいまでがまるごとバブルって感じなのかもしれない。


ピチカートの小西康陽といえばこんなものもある。結構好きかも。なんかのCMに使われてなかったっけ。



パフィーといえば「アジアの純真」かもしれないが、あの頃はまさか15年たっても健在などということは想像もつかなかった。そして井上陽水が2012年にもなって芸能ゴシップの影の主役になるなんてことも。



なんて感じで90年代前半から後半あたりの邦楽の動画をぼぉ~っと見ていると、モーニング娘に行き着いてしまった。AKBで顔と名前が一致する人ってほとんどいないのだが、特にファンだったわけでもないモー娘のほうはなんだかんだ言ってある時期まではだいたい顔と名前が一致している。この差は当時と今のテレビの視聴時間のせいかも。

「特にファンだったわけでもない」とか書いちゃったが、正直に認めると、このころ市井紗耶香のことを「かわええのう」なんて思っていた。しかしここから間もなく……。市井紗耶香にしろ後藤真希にしろこの頃は10年後の自分をどう想像していたのだろうか。



「実現しないもの」の代名詞だったはずのリニアモーターカーがあと10年ちょっとで開通するかもなんて時代ですものね。時の流れを押しとどめることはできないのであります。

そういえば初めてパフュームを知ったのは「リニアモーターガール」の頃だったけど、今となっては信じられないが、しばらく三人の区別がまるでつかなかったんだよなぁ。「若い女の子なんて誰でも同じに見える」なんてことを言うおっさんに「なんじゃそりゃ」と思ったのは昔の話。老化はこのころすでに始まっていたのか。





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