ゴダール、タルコフスキー、トリュフォー


何だったか失念してしまったが、ある本でゴダールが「タルコフスキーは私に多くを負っているが、私はタルコフスキーに何も負っていない」みたいな感じのことを言っていたのを読んであれっと思ったことがあった。ゴダールは歳とったとはいえ現役の監督で、タルコフスキーは昔に亡くなった監督という感覚があったためだ。
実際にはゴダールは1930年生まれ、タルコフスキーは1932年生まれということを考えるとゴダールのこのような発言というのが実際にあったとしても(何せ僕の記憶力はいい加減なもので)そう傲岸不遜というほどではない。

渋谷ユーロスペースで「タルコフスキー生誕80周年記念映画祭」が開かれるが、これを見てタルコフスキーって生きていればまだ80歳なのかと驚いてしまった。
10年くらい前にイメージフォーラムで全作品上映があって、ちょうど時間があった時だったもので全て見たのだけれど、あの時は生きていればまだ70歳くらいだったのかと思うと(そりゃそうだろ)なんだか不思議な気分になる。

ちなみにこの時は『ストーカー』も『鏡』も寝ずにちゃんと見たのだけれど、むしろ途中でウトウトするほうが正しい見方のような気がしなくもない。たまにオールナイトでタルコフスキー二本立てとかあるけど、これはウトウトどころか爆睡しそうなので自重している。
あの時はフィルムの退色とか結構激しかったのだけれど、今回はニュープリントのもあるのね。

個人的にはやっぱり『惑星ソラリス』の無重力シーンなんだな。この瞬間だけでもう何もいらないと思えてくる。首都高のシーンとか寝てていいからここだけは全身全霊を傾けて集中していたい。




タルコフスキーは1932生まれで86年に亡くなるが、同じく32年生まれでタルコフスキーより早く84年に亡くなったのがトリュフォー。
ついに山田宏一さんの『トリュフォーの手紙』が刊行されたのですね! これって書簡集の全訳ではなくて書簡集を用いた評伝という形なのかな。いずれにせよ楽しみ。




先ごろ亡くなった新藤兼人監督はあまりにすごすぎて例外にしても、ポランスキーは1933年生まれで、ここにきて優れた作品を連発していることを考えると、タルコフスキーやトリュフォーがもう少し生きていたらと想像してしまうのだが、タルコフスキーにとってはソ連が崩壊したとはいえ今のロシアの姿を見るというのはそれはそれで辛いことなのかもしれないけど。

『タルコフスキー日記』も復刊されないかなあ。




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