『ウィンターズ・ボーン』

17歳のリーは、精神を病んだ母親とまだ幼い弟妹の面倒を見なくてはならないが、日々の食事にも事欠く状態であった。そんな中保安官が訪ねてきて、保釈中だった父親が失踪し、このまま裁判に現れないようなら保釈金の担保である家と森は没収されると告げる。リーは父親を探し出すことを決意するが……




ストーリーと作品舞台とがよく噛み合っている。中西部の、それも相当な田舎を舞台にしているのだが、ドリー家の人々の禍々しさというのは都市部のマフィアやギャングとは一線を画すものがある。そしてリーを初め登場人物のほとんどが感じている閉塞感は、これも都市部のマイノリティーや貧困層とはまたいささか異なるものかもしれない
リーの残された最後の望みが軍隊に入ることであるが、現在のアメリカ軍がどのような人々によってかろうじて支えられているのかというものを突きつけているようだ。
物語はミステリータッチで進んでいくのだが、これはまたアメリカに少なからず見られる過酷な現実を明かしていくかのような物語にもなっている。


DVDのキャスト紹介を見てみると、エイプリル役はシェリル・リー。そう、『ツイン・ピークス』のローラ・パーマー役の「世界一美しい死体」のあの人なのでした。そう言われて見返してみると確かにそうだった。今こんな感じなのね。




それにしても日本版の予告はなあ。地味な作品を公開するのはいろいろ大変だったろうとは思うものの、とりあえず「感動モノ」にしとけってことでいいのかいな。これはこれで日本の現状を映し出しているのか……









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