『エコー・メイカー』が出る!そしてあれこれ読みたい本


藤井光さんのツイート(こちら)で知ったがリチャード・パワーズの『エコーメイカー』の邦訳が出るのですね。




パワーズの作品はとっつきにくいという先入観を持っている人もいるかもしれないけれど、読んでもなかなか意味のつかめない、ちんぷんかんぷんな難解なものというわけではなく、邦訳としては前作にあたる『われらが歌う時』にも顕著なように普通に感動できて泣けてしまうものでもあるのです(もちろんそれだけではないけれど)。まあ「売れる」のかといえば厳しいのかもしれないし、翻訳も大変だろうし、早いとこ全てを訳せとは言わないけれど、時間がかかってもいいので出していってほしいものです。さすがに原書で読むにはハードルが高いですから。
しかし『三人の農夫』の時に一緒に出た『パワーズ・ブック』は罪つくりでもあったなあ。あれも読みたいこれも読みたいとなってしまったもの。





翻訳がらみでついでに書くと、ブルース・チャトウィンの『どうして僕はこんなところに』が文庫化されていたのですね。チャトウィンは昔ちらっと読んだ時にどうもピンと来なかったのですが、機会があったら読み返してみようかな。




チャトウィンといえばその作品もさることながら彼の生涯に惹かれている人も多いだろう。
Nicholas Shakespeareによる伝記は評価が高いと思うんだけど翻訳は出ていない。チャトウィンって固定ファンがけっこういそうなんですけど、それでも難しいのかな。あるいはどこかで止まっているのか……




伝記でいうとヴォネガットの And So It Goesがもうすぐペーパーバックになるが、さすがにこれは翻訳出してくれますよね。





ついでに書いてしまうと、『新潮』での都甲幸治さんとの対談で柴田元幸さんが取り上げていたジョナサン・レセムのThe Ecstasy of Influenceも翻訳が出れば読みたいのだけど、これはさすがに厳しいかな。レセムの紹介って止まっちゃってますよね。『孤独の要塞』とか好きなんだけどなあ。そういえば『マザーレス・ブルックリン』をエドワート・ノートンが映画化なんて話がありますが、これが公開されたら少しは進むのかな。『アベンジャーズ』でハルクをやらなかったことは許すからちゃんと完成させてよね。





さらについでに脱線すると、この間渋谷のタワーブックスの改装前セールでイーサン・ケイニンのCarry Me Across the Waterがあったので(どうせ読まないくせに)衝動買いしてしまったのだけれど、ケイニンも紹介止まってますよね(ところで渋谷タワレコの改装後タワーブックスはどうなるのかと心配してる人が結構いるのだが、改装前に在庫を減らすのは当然にしても大丈夫かいなとやはり不安になってくる。無くなりはしないだろうけど、大幅縮小とかは勘弁してほしい)。
日本では柴田元幸訳で文庫化もされた『宮殿泥棒』が一番読まれていると思うけど、個人的にはこちらも柴田訳の『エンペラー・オブ・ジ・エア』が好きなんだな。何か事情があるのでないとしたら、これも文庫化してもらいたい。若い子とか読んだらかなりぐっとくる青春小説だと思うんだけど。




まあ、ソローキンの『青い脂』も出るし、あまりじゃかじゃかすごいのを出されても、貧乏な活字中毒者にとっては、それはそれで辛いのですが。




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