『テス』

未見だったポランスキー監督の『テス』(1979年)を。



こんなことを改めて書くのもナンだが、やっぱりポランスキーってすごいんだなあというのが実感できる。予告を見てもらえば意識していることは明白だが、全編これ絵画のようであり、そしてその映像美と物語とが有機的に絡み合っている。


恥を忍んで告白するとトマス・ハーディの原作は未読なのだが、映画ではストーンヘンジの使い方なんかも含めて反キリスト教的ともとれるような部分も多かった。原作ではどうなんかいなと思って我らがウィキペディアを見るとストーンヘンジは原作にも登場するのね。

それにしても今になって見るとどうしてもポランスキーとナスターシャ・キンスキーがこの撮影前、ポランスキー43歳、キンスキー15歳の時から……というのが頭から離れないのでもあります。嫌がるテスに強引に口びるか頬にキスさせて欲しいと頼むアレックなんてモロにポランスキーの投影のようにしか思えなくなってしまう。そのせいかアレックはむしろ比較的いい人に映り、エンジェルの方がなんじゃこいつはというキャラになっているのだが、このあたりも原作ではどうなっているのだろうか。

それにしても原作を読むように勧めたのはシャロン・テートで、この作品もテートに捧げられているのですよね……。あの件でいつまでも訴追するぞというのはそれはそれでどうなんだとは思うのですが、だからといってポランスキーの下半身事情がまともかというとそれはまた別問題でありまして。

なんてことを思っていたらカンヌでのポランスキーのこんな発言の記事がガーディアンに(Cannes 2013: Roman Polanski says fight for female equality is 'a great pity')。





ポランスキーの伝記だとこのあたりなのかな? 邦訳は……




あとウィキペディアで言及されていたレイモンド・ウィリアムズのThe English Novel From Dickens to Lawrenceも翻訳出てないのかな? 今現在どれほど需要があるのかといえば保障の限りではないものの、レイモンド・ウィリアムズの主要著作はやっぱり日本語で読める環境にあったほうがいいのではないかと思うのだけど。





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