『パシフィック・リム』は『パシフィック・リム』だった!

『パシフィック・リム』





「『パシフィック・リム』って知ってる?」
「え~と、怪獣が出てきてロボットと戦うやつ?」
そう、それが『パシフィック・リム』。「ロボットと怪獣が戦う」と聞いて、少しでも心惹かれるものを感じた人なら見るべきだし、そうでない人には何事にも向き不向きがあるということなのだろう。一言でいうなら『パシフィック・リム』は『パシフィック・リム』だった! ということである。


この手の映画での失敗にはいくつかのパターンがあるが、とりあえず三つあげると以下のようになる。

1) 「大人の鑑賞」に堪えられるようにと「シリアス」なテーマを過剰に導入する(アメコミをハリウッドで映画化するとありがち)。
2) 1とは逆に観客をナメてんのかというあまりに雑なストーリーに絵づくり。これは往々にして1の仮面をかぶっているだけになおさらタチが悪い(邦画にありがち)。
3) マニアによるマニアにためのマニアックな作品となってしまう。

1と2に関してはギレルモ・デル・トロ監督の「ヘル・ボーイ」シリーズや『パンズ・ラビリンス』を観ている人にはあまり心配はなかっただろう。やや不安であったのは3の要素だが、こちらも「一見さんお断り」といった雰囲気はない。もちろんマニアの人が観れば元ネタ探し等でそれはそれで楽しいのだろうが、久しぶりに小学生心を復活させようと思った人も十分に楽しめる。
個人的にはファーストガンダムは観られるんだけど『エヴァンゲリオン』は何度試みても挫折してしまうという経験があり、『パシフィック・リム』はガンダム的というよりはエヴァ風で、そのあたりが途中でややダレるかなというところもあったのだけれど、全体としてはさすがはデル・トロという仕上がり。


デル・トロ監督のこのあたりの匙加減というのは大いに評価したいところなのだが、「ヘルボーイ」シリーズにしても必ずしも興行的に成功しているとは言い難いように、このあたりが逆に「売りづらい」結果になっているのかもしれないと思うと複雑なところでもある。


2D字幕版で観たのだが、そのせいなのかそれほど深い時間ではなかったにも関わらず観客に子どもはゼロ(!)、一部のカップルを除くとあとはみんなおじさん(リュック率高し!)というのは、正しい受け入れられ方と言えなくもないのだろうが、う~む。



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Author:佐藤太郎(仮)
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