『少女』

アンヌ・ヴィアゼムスキー著『少女』




著者はご存知の通り元(?)女優にして
元ゴダールの妻である。

小説を読むときに作者の伝記的事実をどこまで考慮にいれるかは
微妙なところである。
しかし本作のような自伝的作品に関してはもちろんその限りではない。
いや、本作は自伝的というか、著名な人物が実名で描かれている。
それと同時にあくまで「小説」であって自伝ではない(ようだ)。
僕は作家としてのヴィアゼムスキーにはまるで無知で、
これが自伝のはらむ虚構性をより強調するような
意図をこめられてのことなのかは判断できない。
正直に言って、本書を手にする少なからぬ読者がそうであるように
下世話な関心に基づいて読んだというところでして。

少女が通過儀礼を経て大人への階段を昇る、といえば
ごく普通の青春小説でもある。
しかしそもそも、このアンヌ自身の生まれが「普通」ではない。
本作にも登場する祖父はノーベル賞作家のフランソワ・モーリヤックで
伯父はこれまた作家のクロード・モーリヤック。
ちなみに弟も著名なイラストレーターとなっているそうである。

そのアンヌがロベール・ブレッソンに見初められ、
『バルタザールどこへ行く』に主演した顛末が描かれる。
淡い期待から戸惑い、そして文字通りの初体験、失望、
そして一歩広がった視野を獲得し、さらに次なる段階への予感で
締めくくるというのは青春小説の教科書通りかもしれない。

なんといっても興味深いのがブレッソンとの撮影裏話。
……といっても実は僕はブレッソンの映画をまだ一本も
見ていないのだけれど……
始めはやっぱしげーのーかいって怖いわぁ、って感じで
ブレッソンがロリコン好色親父にしか見えなかったのだけれど
アンヌは(そして読者も)いつしか
ブレッソンにある種の好意を持ち始める。

そして終盤にはついにゴダール登場!
なんかしょうもない奴って感じだったが
実はそれは恋するジャン=リュックなのでした、がそれはまた別のお話。
僕のようなたいして映画ファンでもない人間は
そっちのほうが気になってしまうのですが。

『バルタザールどこへ行く』






そうそう、この映画、クロソウスキーも出てるんだよね。
このシーンについても詳しく書かれています。







ゴダールの妻というとどうしてもアンナ・カリーナが
浮かんでしまう人が多いのだろうけど。
確かにアンナ・カリーナの可愛さは異常なのです。

ゴダールのじゃないけど『アンナ』
これ好きなんだな。






『女は女である』より
ヤバいな……






と言いつつヴィアゼムスキーも結構好きなんだよね。
ゴダールと同じ趣味なのだろうか……

『中国女』



マオマオ!






パゾリーニの映画にもよく出てた。
『テオレマ』





そういえばもうすぐ『ゴダール・ソシアリスム』公開か。



ゴダール映画祭2010なんてのも。こちら
『ウイークエンド』好きなんだがな。多分行けないけど。

渋滞シーンいいなぁ。






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佐藤太郎(仮)

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