Wake Up Boo Radleys !

ハーパー・リーとトルーマン・カポーティは幼馴染で、『アラバマ物語』に登場するヘンテコな子はカポーティがモデルになっている。カポーティは後に『冷血』となる事件の取材の際にリーに協力を仰ぐが、単なる助手扱いして彼女を憤慨させることになる。映画『カポーティ』はこの取材の模様を描いたものである。

『カポーティ』が公開された時(アメリカでは2005年)、「そういえばハーパー・リーってまだ生きているんだよなあ」なんて思ってしまったのだが、まさかこの十年後にも存命中のうえに「新作」が発表されることになるとは。

その新作であるGo Set a Watchmanをめぐってアメリカでは大騒動に……とまでは言いすぎかもしれないが、その内容は少なからぬ衝撃をもって受け取られた。
『アラバマ物語』がアメリカの「国民的」な物語として受容されているのは、人種差別というアメリカの負の一面を直視しつつ、高潔なアティカスと彼の志しを継ぐイノセンスな子どもたちという構造が、「若き理想主義の国アメリカ」という自己規定に叶うものであるからだろう。この国には問題があるかもしれない、しかしそれを乗りこえていけるだけの強さと清廉さを持っているのがアメリカなのだ、と。
ところがGo Set a Watchmanではあのアティカスがよりにもよって……という展開になっているとのこと。まあ確かにファンとしては「やめてくれ~」となってしまうのもわからないではない。強引に日本で例えると、庄司薫が沈黙を破って薫クンシリーズの続編を出したがその薫クンが……といった感じだろうか。

Go Set a Watchmanは遠からぬうちに翻訳が出ると思うので、とりあえずはそれを待ちたいと思う。





ところで『アラバマ物語』関連の記事を読んでいたらこれを久しぶりに聴きたくなったのだが、その結果ここ数日この曲が脳内でエンドレスにループするようになってしまった……(バンド名の由来はもちろん『アラバマ物語』のあの人物から)。






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