『愛のメモリー』

『愛のメモリー』といっても松崎しげるの歌のほうではなくデ・パルマの監督作品のほう。歌のほうは1977年発売で映画の日本公開は78年のことなので、邦題はそれを意識したものなのだろうか。





原題はObsessionで、ここからも想像がつくようにヒッチコックへのオマ-ジュであり、とりわけ『めまい』を強く意識したものになっている。

アメリカでは『愛のメモリー』は1976年8月公開であり、同じ年の11月には『キャリー』も公開されている。つまり三か月ほどの間にデ・パルマ監督作が立て続けに公開されたのであった。
『愛のメモリー』と『キャリー』は撮影監督は別だが、映像の質感というのは非常によく似ている。これは「70年代っぽい」といえばそうかもしれないが、デ・パルマは『愛のメモリー』と『キャリー』で同じ演出まで行っている(抱き合う男女の周囲をカメラがぐるぐるまわる)。単にネタを使いまわしたということなのか、何か強いこだわりがあったのかはわからないが、『愛のメモリー』にしろ『キャリー』にしろデ・パルマ的個性によくあったものになっているだろう(それだけにリメイク版『キャリー』を観ると、デ・パルマってなんだかんだいってやっぱりすごいのだな、という印象も新たになる)。


なんでこの作品を観たのかというと、ある設定が『オールド・ボーイ』に影響を与えたのではないかというのを耳にしたからである。原作とスパイク・リー版は未読未見でパク・チャヌク版しか観ていないのだが、ミステリーでもあるので内容は書かないが、あの設定は『愛のメモリー』から影響を受けたといわれれば、確かにそうなのかもしれないと思えるものになっている。




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